今回は半分仕事で、半分趣味のお話です。
CALSAのトラウザーズ作りにつながっているといえば、つながっているし、絶対に必要かと言われればそうでもない。

こんなことやってみましたというお話です。

普段、新しいトラウザーズの試作を行う場合は、新しい型紙を引いて、
実際にトラウザーズを作って、自分ではいて、検証するという流れです。

これはトラウザーズの製造工場だからできる特権みたいなものなので、それを乱用して、
現場の方に怒られたりすることもあるのですが、

パタンナーさんも同じようにパターンを引いて、シーチングの布などで裁断をおこない、
トルソーなどにはかせて仮縫いしたり、ピン打ちしたりして、修正をおこなっています。

でも、トラウザーズ用(パンツ用)のトルソーってあんまり種類もなく、
実際にはかせてシルエットを確認できるものにもあんまり出会ったことがなく、
皆さんどうされているのかなぁとつねづね考えてたりしていました。

そんなことを考えている時に、ふと、試しにちょっと自分で作ってみようかなと思い立ち、
なんとなくですが、ミニチュア版で作ってみました。

まず、100円ショップで発泡スチロールを購入しました。
 

 
そして、ネットで人体の画像について検索し、筋肉ってこんな風に付いているんだぁなどと
感心しながら、そちらを参考に、
 

 
ひたすら、削り始めました。
 
こんな感じから、
 

 
こんな感じへ、
 

 
たまに立たせたりしながら、
 

 

 
そして、やすりがけをおこなった最終形はこちら、
 

 

 

(なかなかいいお尻になりました。)

そして、せっかくだから、ちょっと製図をして、
 

 
身頃のパーツをカットして、テープでつなぎ合わせて、こんな感じで完成。
 

 

 
やってみての感想ですが、これでシルエット確認に役立つかと言われれば、はなはだ疑問ですが、
まあ、楽しかったいうお話です。

ちなみに日本人の平均体形の資料も見つけたので、載せておきます。
 

 
2004年~2006年当時の資料ですが、面白いのは、当時の30代の方が、
20代より平均身長が高いということ。体重は年齢と共にという感じですね。

今日はここまで。

ここに来てくれた方にいいことがありますように。