(突如現れた謎の数字! この数字が意味するものは? 答えはページ下に!)
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今回は早いもので試作縫製のパーツ工程の最終回です。
最終回は「シック」パーツのパーツ作りについて説明していきます。
「シック」パーツですが、主なタイプとして、
先付け(さきづけ)シックと後付け(あとづけ)シックの2種類があります。
まずは先付け(さきづけ)シックから説明していきます。
先付け(さきづけ)シック
3角形のパーツなのですが、こちらの端をアイロンで折り曲げます。
そちらを後身頃のオーバーロック縫製の際に合わせて縫い付けます。
拡大するとオーバーロック縫製の際に縫い付けられたのが、
よりわかりやすいと思います。
製品が縫い上げる際に、先に付けるので先付けシックと呼ばれます。
こちらが製品縫い上がりの状態になります。
次に後付け(あとづけ)シック(かぶせシック)について説明していきます。
後付け(あとづけ)シック(かぶせシック)
いろいろな形状があるのですが、こちらのパーツで説明していきます。
こちらのパーツを縦半分に折り曲げ、両端を縫い上げます。
通常は同色系の糸で縫いますが、わかりやすくするため、黒糸を使用しました。
こちらを裏返しにします。
アイロンできちんと折り目を付けるとこのような形状になります。
こちらを天狗裏の先に縫い合わせて、内股縫いや尻縫いの縫い代に
縫い付けます。
製品が縫い上がってしまった後に縫い付けるので、
後付け(あとづけ)シックと呼ばれます。
また、小股部分にかぶせるように付けられているので、
かぶせシックとも呼ばれます。
小股付近は着用時に擦れやすいため、
擦り切れ防止のための補強布の役割をします。
ちなみに当社のトラウザーズ(スラックス)の試作品では、
シックパーツも表地を使用しています。
こちらも肌触りのいいものを使いたいと考え、採用しました。
こちらが試作品です。
作り方についてですが、裁断された状態ではこのような形状をしています。
2枚の生地を白いチャコで引いた線上で縫い合わせます。
こちらをひっくり返します。
次にパイピングの縁取りをします。
前立て(まえたて)パーツと同様に、ほつれ防止と色味のアクセントとして
パイピングを採用しています。
広げた状態では扇型の形状をしています。
こちらは2つ折りにした状態での写真になります。
上側が少しカーブしているのがわかりますか?
こちらは股のカーブに添うように設計されていて、
着用時の股の収まりを良くすると共に、フィット感を高める効果があります。
それでは問題の答えです。
4 × 9 =36
(シック)
ただただすみません。
ここに来てくれた方にいいことがありますように。