前回の織りネームの記事が思いのほか長くなってしまったので、今回は下げ札についてお話していきます。

下げ札とはプライスカードとも呼ばれるものですが、ブランド名や商品名、価格、繊維の組成(混合率)などが記載された紙になります。そのまま紙に切り込みを入れてボタンに引っ掛けたり、紐(ひも)を通して商品タグなどに掛けたりしているものです。

今回、下げ札のために紙選びをおこなったのですが、本当にたくさんの種類の素材、色、厚みがあることに驚いてしまいました。
あまりにも種類がありすぎて、もともと自分がイメージしていたものがどういうものであったのかを見失ってしまいそうなくらいでした。
 

 
そんな中、最終的にC5ALSAの下げ札に選んだのは「GAファイル グレー」という素材紙です。
 

 
厚めの紙で少しざらついた感じがカルサの高級感を表現してくれるのではないかと選びました。

こだわりはまだまだあります。
一つは下げ札の紙を「2つ折り」にすること。
一番上の写真ではちょっとわかりづらいのですが、一枚ものの下げ札より、紙の使用量が2倍になってします。
もちろん紙のコストも2倍になってしまいますが、やはり高級感が違う!ということでこちらを採用しました。

また、印刷も「箔押し」という印刷方法を採用しました。
機会があれば触っていただきたいのですが、印刷面が少しくぼんでいます。
この技法により、インクの量も通常より多く紙面に載せることができます。

さらに下げ札の紐(ひも)にも一工夫、「ストライプ」にしてアクセントを付けてみました。
(グレンチェックの生地の上なのでわかりづらくてすみません。)

これらの仕様を組み合わせることによって、ハイグレードなCALSAの雰囲気を表現できたのではないかと思います。

「洗濯絵表示」のことも書いていくと、長くなってしまうので、次回へと続きます。

ここに来てくれた方にいいことがありますように。